みなさんは、「金融」ってどういう意味か知っていますか?
実は金融とは、お”金“の“融”通という意味なんです。つまり、資金が余っているところから不足しているところに貸したり借りたりしながら資金の過不足を調整することを言うのですね。
誰にとってもお金は大切ですよね。
簡単に貸し借りできるものではありません。
相手の信用を見極めたり、利息や利率のバランスを考えて、条件を決める必要があります。
ではどのように条件を決めればいいのか。
昔から、何度も何度も試行錯誤を繰り返し、私たちはお金の貸し借りの仕組みをつくってきたのです。
金融のモデルは2つ。
まずは大勢の人から預かったお金を、金融機関が自らの判断と責任で貸付する「間接金融」。銀行などがこのモデルですね。貸したお金が戻ってこないリスクは金融機関が持ちます。
そしてもう一つが資金の出し手と受け手が
直接やり取りする「直接金融」。
債権や株式の売買がこれにあたります。この場合、貸したお金がもどってこないリスクは貸し手がとることとなります。
生命保険会社はこの2つのうちの間接金融がベース。お客さまからお預かりした資金を会社の責任で運用し、保険金・給付金をお支払いしています。
では、次に生命保険と損害保険の違いについて説明しましょう。両者の違いは保障の対象分野だけではありません。
生命保険が志望などの際に約束した金額全てを給付する定額給付の保険であるのに対し、損害保険は災害などで被った損害分だけを保障する「実損てん補の保険」であることも大きな違いの一つ。
損害保険が1年毎の契約が多いのに対し、生命保険の多くはお客さまとの契約期間が20年、30年と長期に渡ります。
お客様との取り引きが長期に渡るということは「長期関の保有・保全を前提に莫大な資金を運用する機関投資家」としても高い信頼と競争力を持たなくてはならないのです。
もともと生命保険は「生活を守る」ことが目的でした。
大切な人に万一のことがあったり病気をしたりという不安はいつの時代にもあります。こうしたリスクに「大勢で助け合う精神」と高等数学を応用した「科学的アプローチ」で低減することを目的としたものが保険なのです。
現在は、医療が発達して平均寿命が伸びたため、死亡保障にとどまらず、「介護」や「老後のお金」などの「生きるための保障」の必要性が増しています。
「この時代に、お客さまは何を不安に思っているか」
保険の役割はその時代、その時代によって変化していくのです。
時代とともに変化するのは生命保険だけではありません。組織も変化していく必要があります。
私たちは2010年、相互会社(※)から株式会社へ組織変更を行いました。柔軟かつスピーディーな経営判断を行うには相互会社組織のままでは限界があると判断したのです。
33兆円を超える資産を持つ生命保険会社が株式会社への転換に踏み切ったことは、勇気ある挑戦だと高い評価を得ました。お客さまの一生涯のパートナーとして選ばれ続けるため第一生命はこれからも挑戦を続けます。
※相互会社:「相互扶助」の精神に基づき「保険会社」のみに認められている会社形態で、保険(無配当の保険を除く)契約者を会社のオーナーとするところに特徴がある。