※取材当時は、DLI NORTH AMERICA(アメリカ・ニューヨーク)に所属。
第一生命グループが2015年に買収した米国プロテクティブ社。プロテクティブ社は米国内での買収事業を収益の柱として成長してきた会社です。私は、クロスボーダーの買収案件に数多く携わってきたこともあり、現在は地域統括会社(ニューヨーク)で、プロテクティブ社の買収チームと連携して新規M&A企画を担当しています。具体的には、米国内で行われる多くの入札案件にプロテクティブ社のメンバーと共に参加し、買収検討や収益分析、関連する規制の調査から契約書確認、そして当局許認可の取得までを行っています。米国では、比較的、短期間でグループ収益に直結するような買収案件がメインとなりますので、北米マーケットから第一生命グループへの収益貢献を実現していくことが私のミッションになります。仕事で関わる方々は、プロテクティブ社のスタッフをはじめ、投資銀行やシンクタンクなど金融のプロフェッショナルばかりです。こうした方々と渡り合い、仕事を進めていくことは、日々の勉強が不可欠で自分の成長につながりますし、何よりも毎日が刺激的です。
海外勤務の魅力は「未知」と出会う機会がとても多いことです。私の新規投資の調査・検討範囲は北米だけにとどまらず、中南米諸国も含めて担当していますが、机上の情報収集だけではわからないことも多いため、中南米諸国の保険マーケットを実際に知るため現地に赴くこともあります。先日も中南米の保険マーケット調査のために、メキシコシティーに単独で出張してきました。一人で行くからには、自分自身で確かな成果を持ち帰ることが求められますが、海外でも若手に裁量を持たせてくれる第一生命グループの風土は活きていて、毎日がチャレンジングです。また、海外生活は生活文化だけでなく、ビジネス文化も大きく異なりますので、日本でやっていたことと同じことをしようとしても数倍のエネルギーが必要です。それをクリアするための努力は、日本では体験できないことであり、一つひとつが新しく、日々成長を感じることができます。さらに実際の買収案件においては、大量の情報処理や予想外の事象への対応を限られた時間で求められます。プレッシャーがかかる仕事ではありますが、実際に自身が携わった買収案件が新聞に載り、夜のニュースとなった時は、経験したことのない達成感を味わえました。未知との出会いを自己成長のチャンスにしていくことができる人、そんな方はぜひ海外勤務にチャレンジして欲しいですね。
第一生命ホールディングス
海外生保事業ユニット
基幹総合職G型
2007年入社
2007年、第一生命に入社。入社後は法務部にて国際法務や運用法務を担当。2010年からキャリアチャレンジ制度を活用し、海外トレーニ-として米国金融会社へ派遣。2011年に帰国後、国際業務部にて海外事業戦略、M&A企画を担当。2014年より北米地域統括会社(DLI NORTH AMERICA)に勤務。現在は日本に戻り、本社にて海外事業における事業方針立案に携わる。週末は、趣味のテニスも続けている。