※取材当時は、オーシャンライフ社(タイ)に所属。
私は、タイのバンコクにあるオーシャンライフ社で、エージェントチャネル(個人代理人による営業チャネル)の支援を4年間担当していました。具体的には第一生命のノウハウを活かしながら、オーシャンライフ社と共同で個人代理人向けの教育・育成制度の企画や業績管理等を行っていました。最近は、取締役会やリスク管理委員会の事務局など経営企画に関連する業務や、商品開発、IT・システム開発などのバックアップを担っています。
タイにおける生命保険マーケットは、中間層・富裕層の増加、高齢化等を背景に順調に拡大しています。日本同様、国民の平均寿命は延びており、結果として日本よりも早いスピードで高齢化社会へと向かっているのが現状です。また、首都バンコクを中心とした都市化に伴い、核家族化も進行しているため、将来に備えて個人が自助努力する必要性が増してきています。しかし一方で、公的年金制度等の整備は日本と比較してまだ十分に進んでいるとは言えないため、生命保険にはこれら社会保障制度を補う役割が求められていると考えています。
私たちの活動がオーシャンライフ社のみならず、タイの人たちの安心の支えになると思うと、自分の業務に大きな意義を感じます。
入社当時、海外で仕事をすることなど、まったく考えていませんでした。きっかけは、上司から海外トレーニー制度へのチャレンジを勧められたことです。「海外でキャリアを積むステップもある」とそのとき気付き、入社5年目に語学トレーニーとしてバンコクで1年間タイ語を学びました。はじめて触れる言語でしたが、仕事を離れて語学に没頭する毎日はとても新鮮で、語学力も一気に向上しました。翌年、オーシャンライフ社での勤務が決まったときには、1年間の語学トレーニーのおかげでタイの従業員とタイ語だけで話し合うことができました。経済や金融などの話題についていけるようになるには少し時間がかかりましたが、「ビジネス会話は習うより慣れろ」だと思って積極的にタイ語で会話し、わからないことは必死で調べました。
タイに赴任してわかったことは、「ローカルな言葉で話せることの大切さ」です。お互いに慣れない英語で会話することもできますが、コミュニケーションのレベルが全く違います。入社以来、良い仕事をするうえで「チームワーク」は欠かせないということを身を持って感じていたので、タイ語を話すことでタイの従業員の日常や、生活により近づけたと思いますし、相手の本音も汲み取りやすくなり、タイの従業員にとって身近な存在になれたことは大きかったと思います。
第一生命ホールディングス
海外生保事業ユニット
基幹総合職G型
2007年入社
2007年、第一生命に入社、首都圏業務推進部にて首都圏マーケットの戦略立案に携わる。2011年、思い切ってキャリアチャレンジ制度を活用し、タイでの1年間の語学留学へ。タイ語を一定程度マスターした後、2012年よりタイのオーシャンライフ社にて営業企画を担当。現在は日本に戻り、本社にて海外事業における事業方針立案に携わる。休日はゴルフを楽しんだり、昨年こどもが生まれてイクメンになったりと充実した日々を過ごす。