第一生命を知る

社会的役割

人々の人生を支えていくことだけでなく、機関投資家として国や企業の経済活動も支えていく。第一生命が担う社会的役割とは?業界初の取組みも含めてお伝えします。

「見えないインフラ」が支えるもの

特徴:図表1

生命保険が支えているものは、お客さまの生活、そして人生。そこにあるものは「安心」であり、目に見えないインフラであるとも言えます。生命保険の加入率は90.5%。これは全国の下水道普及率(77.0%)、全国の都市ガス普及率(79.2%)よりも大きな数字です。「なくてはならないもの」として、第一生命の保険商品が世の中、1,000万人※のお客さまを支えているのです。 また、インフラが意味する「公共」の定義で考えると、国や地方公共団体が発行する「公社債」への積極投資があります。総資産35兆円の約50%、およそ16兆円を日本の公社債への投資にあて、長期的にこの国を支えながら、安定した利益を得ているのです。この収益の一部は配当金としてお客さまに還元し、また保険金としてお支払いしていくものにもなります。このようにさまざまなカタチで国、そしてお客さまを支えていくことが、私たちが担う「インフラ」になっているのです。

※生命保険に加えて提携商品を含めた契約者および被保険者の数

33兆円を運用する機関投資家

特徴:図表2

私たちの資産、35兆円超。機関投資家としてその資産を運用することは、マーケットに大きなインパクトを与えることにつながります。日本の国家予算が約90兆円であるということからも、その大きさが伝わるでしょう。国内、国外のさまざまなマーケットに投資をすることで、企業、国、社会の発展を支えているのです。
その投資方法について、第一生命は、ALM※(Asset Liability Management:資産・負債総合管理)に基づく確定利付資産を中心とした運用を行っています。ALMとは資産(Asset)と負債(Liability)の総合的な管理(Management)の頭文字。負債の特性に見合った資産を維持しながら、「資産・負債(保険契約)の両面を総合的に管理してリスクの最小化を図る」リスク管理手法で、慎重な運用を進めています。長期にわたる年金や保険金・給付金を安定的にお支払いすることが最も重要な目的。私たちはこれからも安定性の高い資産運用を行っていきます。

「社会貢献」が投資の決め手

わたしたちは、約30兆円の資産を運用する機関投資家として、安全性・収益性だけでなく、社会性・公共性にも配慮した資産運用に努めています。近年、環境(Environment)・社会(Society)・ガバナンス(Governance)を考慮した投融資への世界的な関心が高まる中、第一生命では「E・S・G」の視点を盛り込み、政府の成長戦略への貢献も視野に入れ、独自に策定した行動原則(「三本の矢」)を実践しています。

環境(Environment)という視点からの取組みでは、バイオマス発電やメガソーラー(大規模太陽光)発電など再生可能エネルギー事業へのファイナンスや、官民連携インフラファンドへの出資に力を入れており、環境・インフラ分野へ300億円を越える融資・投資を行っています。
社会(Society)という視点からは、多様性をお互いに受容する「ダイバーシティ&インクルージョン」の実践による女性の活躍推進や少子化問題の解決などへの支援を実施。主な取組みとしてはESGを重視している企業への投資を強化するために、自社運用のための「ESGファンド(旧名SRIファンド)を生命保険業界初の取組みとして立ち上げ、独自に100社を選定して投資を行っています。2013年からは「女性活躍」の進歩状況を重要な評価項目に加えました。
ガバナンス(Governance)という視点においては、「責任ある機関投資家」の行動原則「日本版スチュワードシップ・コード」の受け入れを表明し、投資先の経営状況の把握と、企業価値向上のための対話を推進しています。

特徴:図表3

※DIAMアセットマネジメントは、みずほフィナンシャルグループと第一生命が折半出資する資産運用会社