生命保険の収支構造を深く理解し、

経営の羅針盤を担う

アクチュアリーコース
  • 山崎 浩
  • 主計部長
  • 第一生命 ホールディングス株式会社
    主計・経理ユニット兼務
  • 基幹総合職G型
  • 理学部数学科卒
  • 1997年入社
  • ※取材当時

1997年、第一生命保険相互会社(現:第一生命保険株式会社)に入社。
主計部に配属され、個人保険と企業保険のプライシング・決算などに携わる。2002年に調査部へ異動となり、監督官庁との折衝窓口を務める。2007年からは第一フロンティア生命保険株式会社にて金融機関向け貯蓄性商品の開発やリスク管理などに携わる。2013年には主計部数理課長となり、2018年から商品事業部長を担った後、2021年から主計部長を務めている。

Mission

リスクや不確実性の分析・評価を行う専門性を活かし、
新商品の「プライシング」や経営の健全性をチェックする「バリュエーション」のほか、
M&Aにおける企業価値評価・リスク評価などを手掛ける。

Interview

数理的な専門スキルを活用し、
新商品開発や収支シミュレーションに貢献する

私はアクチュアリーとして入社し、主計部からキャリアをスタートさせました。その後、監督官庁との折衝業務や金融機関向けの商品開発を経て、現在は主計部長を務めています。
生命保険会社のアクチュアリーの主な仕事は、「プライシング」と「バリュエーション」です。まず、「プライシング」とは、新商品を企画する際に適切な保険料などを設定することです。アクチュアリーの数理的なスキルを活かし、お客さまにとって魅力的な商品であり、かつ長期的に保険金の支払いと収益の確保が可能な保険料を算出します。商品事業部をはじめとしたリーテイル部門、企画・管理部門、アンダーライティング部門など様々な部門と連携しながら、お客さまに貢献できる商品を届けることにやりがいを感じています。
もうひとつの「バリュエーション」においては、会社の収支や財務、保険金支払い能力などを確認し、保険事故発生率などの予測をもとに長期的な収支シミュレーションを行っています。生命保険は販売して終わりではなく、長期的かつ確実にお客さまに保険契約を履行していく必要があります。そのため、アクチュアリーによる将来予測は必要不可欠であり、課題発見および経営に対する解決策などの提言も重要な仕事です。

Interview

アクチュアリーは幅広いスキルを養える専門職であり、
活躍できる領域は広がっている

アクチュアリーには数理的な素養だけでなく、国内外の社会情勢をはじめとして、金融市場の動向、医療技術のトレンド、最先端技術の知識など、多様な知見が求められます。そのため、アクチュアリーは幅広いスキルを養える専門職であり、そのスキルを活かすことで活躍のフィールドがますます広がってきていると感じています。専門性を極めるキャリアだけでなく、企業経営や海外事業に関わっていくチャンスもあります。
第一生命グループはアメリカやオーストラリアなどの先進国だけではなく、ベトナムなど新興国へのグローバル展開を進めており、海外事業に挑戦するアクチュアリーも増えています。
生命保険の商品はそれぞれの国の公的社会保障制度や文化、家族観によって内容が異なってくるため、多様な価値観を学びながら業務に携わっていくおもしろさがあります。
また、経営企画担当や財務企画担当などと連携して事業戦略に携わり、経営の羅針盤の役割を担っていくアクチュアリーもいます。私も入社当初はアクチュアリーの専門職としてキャリアを歩もうと思っていましたが、先輩方や社外の様々な方と接していく中で経営全般に関わりたいと考えるようになりました。

これまでのキャリア

  • 1997 - 2002

    主計部
    個人保険や企業保険のプライシング・決算などを担当

  • 2002 - 2007

    調査部
    監督官庁との折衝窓口を担当

  • 2007 - 2008

    第一フロンティア生命保険株式会社
    金融機関チャネル向け貯蓄性商品を開発

  • 2008 - 2009

    企画第一部 株式会社化の推進を担当

  • 2009 - 2013

    第一フロンティア生命保険株式会社
    EV計算、リスク管理、金融機関チャネル向け貯蓄性商品の開発を担当

  • 2013 - 2018

    主計部数理課長
    個人保険のプライシングを担当

  • 2018 - 2021

    商品事業部長
    個人保険の商品開発を担当

  • 2021 - 現在

    主計部長
    プライシングや財務・収支予測を担当