東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家。首都はハノイ。ASEAN加盟国。通貨はドン。人口9,467万人(2018年:ベトナム統計総局)。国土は南北に細長く、北は中国、西はラオス、南西はカンボジアと国境を接します。
※出典:外務省ホームページ
第一生命は、2007年にバオミンCMG社を買収し、第一生命ベトナム(Dai-ichi Life Insurance Company of Vietnam, Limited)を設立し、日本の生命保険会社として初めてベトナムで生命保険事業を開始しました。同国の生命保険市場が急成長を遂げる中で、第一生命ベトナムの収入保険料実績は順調に推移しており、市場シェアは第4位へと躍進しています。保障性と貯蓄性を併せ持ち設計自由度の高い「ユニバーサル保険」と、貯蓄性が高い「養老保険」を軸に、個人代理人チャネルを通じて商品を提供しています。2014年1月にはベトナム政府より、ビジネス、社会貢献、環境保護、教育などの分野で顕著な取組みを実施した法人または個人に対し贈られる「ベトナム首相賞」を受賞したほか、保険業界専門誌Asia Insurance Review主催の”第17回Asia Insurance Industry Awards”にて、ベトナムの保険会社で初めて「CSR賞」を受賞するなど、第一生命ベトナムの取組みは幅広く高い評価を受けています。
第一生命の海外戦略はベトナムでの生命保険事業からスタートしました。当時の人口8,000万人に対して、生命保険加入率が8%に留まるベトナムは、大きな成長が予想されるマーケットでした。また、都市部への人口集中によって、地域社会特有の助け合いから家族単位のリスクマネジメントへ変化しつつある状況は、1960年代の日本に似た動きであり、今後のニーズの広がりが想定されました。加えて、ベトナムでは年金や医療保険といった社会保障制度の整備が不十分だと言われており、その分、民間の保険会社が果たす社会的役割は大きくなると感じていました。そのような環境の中で、第一生命は2007年にバオミンCMGを買収した後、社名を第一生命ベトナムに変更し営業を開始しました。現在急成長を遂げるベトナムの生命保険市場において、順調に業績を拡大させ、欧米の大手保険会社の子会社と現地の有力保険会社が競い合う業界で、第4位という市場シェアを獲得しています。また、2016年1月にはベトナム全土に約11,000の支店と、約40,000人の従業員を抱える国有企業であり、保険販売の経験も有しているベトナム郵便会社との業務提携を発表し、広範なネットワークで独占的に第一生命ベトナムの保険商品を販売することが可能になるなど、ベトナムでの営業開始後12年目を迎えた今でも、成長への歩みを加速し続けています。
私の役割は、第一生命ベトナムが中長期的に成長していくための基盤をつくることです。営業企画部門に所属し、部門長(ナショナルスタッフ)を補佐し、業績拡大に向けたビジネスプランの策定に取組んでいます。同時に、様々な計画に関与し、計画の実行や目標達成に向けたサポートも私の仕事です。簡単に言えば営業分野における「何でも屋」です。常に複数の仕事を抱えており、途切れることがありません。
ベトナムにおける生命保険の販売は「個人代理人」という専属の営業担当者によるチャネルが主力ですが、そのほとんどが本業を別に持つ「副業」の代理人であるため、日本のリーテイル販売事業で培われてきた管理・育成のノウハウをそのまま持ち込むことはできません。営業現場のモチベーションを高め、自発的に業績向上に取組む風土を根付かせるために、試行錯誤しながら前へ進んでいます。業績管理や予算管理、業務プロセスの分析、販売促進計画の立案、処遇や施策に関する制度の見直しや設計など、内容は幅広いですが、第一生命ベトナムという会社の未来に自分も貢献したいという思いで頑張っています。
ベトナム生命保険市場の急成長を上回る成長を遂げている同社は、マーケットシェアを開業当初の4.4%から12.2%まで拡大させました。Ho Chi Minh City Development Joint Stock Commercial Bankおよびベトナム郵便会社と生命保険商品の独占販売契約を締結するなど、新たなネットワークも広げています。