タイ王国。東南アジアに位置する立憲君主制国家。面積は51万4,000平方キロメートルで、日本の約1.4倍。人口は6,891万人(2017年:タイ国勢調査)。首都はバンコク。国民の90%以上が仏教を信仰しています。
※出典:外務省ホームページ
2008年7月、第一生命はタイのオーシャンライフ社への出資および業務提携で合意し、同年には関連会社化を実現しました。オーシャンライフ社は第一生命のリーテイル販売事業と同様に個人代理人チャネルに強みを持つ保険会社であり、グループ会社となった後は、お互いのノウハウを活かした経営戦略により、企業価値向上に向けた協働取組みを実施しており、2017年度における収入保険料ベースでの市場順位は10位でした。また、タイの保険会社の中で、効率的なオペレーションなど良質な企業経営を行った会社に与えられる「優秀保険会社賞」を受賞するなど、タイで高い評価を受けています。
第一生命とオーシャンライフ社は、主としてタイに進出している日系企業向け団体保険市場に対して協働取組みを行うなど、親密な関係を築いてきました。提携により、団体保険分野に限らず、資本・人財といった幅広い分野で積極的に経営資源の交流を推進しており、第一生命は、個人保険・団体保険および資産運用・IT等を含め、幅広い分野でノウハウの提供を行っています。実際に、第一生命の営業戦略や経営手法などの提供は、経営層や現場スタッフからも感謝の声があがっています。生命保険事業のノウハウはメーカーと異なり、商品・管理手法などが目に見えにくいですが、そうしたノウハウなどを言語や文化が違う海外のスタッフに伝え、理解してもらうには高いハードルが存在します。第一生命が築き上げてきたノウハウを正しく伝えるため、現地社員は自らその例を示し、効果を説明し、理解してもらうという地道なステップを踏みながら、「第一生命クオリティ」を伝えています。
私の主な仕事はオーシャンライフ社の中核事業であるリーテイル事業の支援業務です。具体的には第一生命のノウハウを生かしながら、オーシャンライフ社と共同で個人代理人向け教育制度の企画などを行っています。タイでは日本と同様に国民の平均寿命が延び、結果として日本より早いスピードで高齢化社会へと向かっています。また、首都バンコクを中心とした都市化に伴い、核家族化も進行しており、将来に備えて個人が自助努力を行う必要性が増してきている中、タイにおける生命保険マーケットは中間層・富裕層の増加、高齢化等を背景に順調に拡大しています。私たちの活動がオーシャンライフ社のみならず、タイの人たちの安心の支えになると思うと、自身の業務にとてもやりがいを感じます。
個人代理人チャネルに強みを持つオーシャンライフ社は、第一生命との業務提携以降、その営業力強化など企業価値向上に向けた取組みを継続的に実施しています。