シンガポール共和国、通称シンガポール。マレー半島南端沖に位置する島国で、面積は約720平方キロメートルで東京23区とほぼ同じ大きさ。人口は約564万人(2019年1月)。
第一生命グループでは、アジアパシフィック地域における海外生命保険事業が急速に拡大する中、経営管理・支援態勢を今以上に強化させる必要があるのではという議論が起こっていました。さらに、米国のプロクティブ社買収が動き始め、北米にも地域統括機能を備えた新たな拠点の設置の検討が始まっていました。そこで、2013年から日本の大手生命保険会社では初となる地域統括会社設立に向けた検討を本格的に開始し、翌2014年にアジアパシフィック地域における地域統括会社をシンガポールに、北米の地域統括会社をニューヨークに設立することが決まり、2015年には両拠点の運営を開始しました。
シンガポールの地域統括会社を設置することによって、ほとんど時差のない環境で海外のグループ各社と迅速・円滑なコミュニケーションを図ることが可能になりました。さらに、地域内のナショナルスタッフを積極的に採用することで、現地の市場特性・成長性を踏まえた経営管理・支援態勢を早期に構築し、シナジーの発揮とさらなる高成長の実現を目指しています。前例のない試みのため、整備すべき点も多いですが、この地域統括機能は2016年10月の持株会社体制への移行も視野に入れたグループ・ガバナンス構造の発展・進化に向けた取組みの一環でもありました。シンガポールの地域統括会社は、日本、北米およびアジアパシフィック地域のグローバル三極体制での事業展開を一層加速するための重要な一極としても期待されています。