インド共和国。首都はニューデリー。総面積は328万7,469平方キロメートル(インド政府資料:2011年国勢調査)で日本の約8倍以上。人口は国別で世界第2位の約12億人を擁する多民族国家です。1947年に英国から独立後、近年はBRICsの一角を担う新興経済国として世界中から注目を集めています。
※出典:外務省ホームページ
将来有望なこの市場で、第一生命とインドの2つの国有銀行との合弁会社「スター・ユニオン・第一ライフ(Star Union Dai-ichi Life Insurance Company Limited)」は誕生しました。インドで100年以上の歴史を持つ大手国有銀行の「バンク・オブ・インディア」と、多くの地方銀行が傘下にある「ユニオン・バンク・オブ・インディア」との間で設立した合弁会社です。本拠地はマハラシュトラ州ムンバイにあり、両行合わせて約5,000を越える広範な支店網をインド全土で展開し、豊富な顧客基盤と生命保険販売経験を有しています。第一生命は両行の強力な販売ネットワーク・顧客基盤を最大限活用し、バンカシュアランス(銀行による保険販売)を主として事業を展開しており、この2行を通じて「養老保険」や変額保険に似た「ユニット・リンク」など貯蓄系商品や団体信用生命保険を中心に販売しています。換算初年度保険料(個人保険)での市場順位では12位となっており、日本の生命保険会社として、初めてインドで生命保険事業を展開しました。
スター・ユニオン・第一ライフの業績は、開業以来、順調に成長していますが、2つの銀行の強力なネットワーク・顧客基盤を背景に遂げてきた成長に満足することなく、さらなる成長に向けて次の段階に進んでいます。それが、新たな販売チャネルとしての個人代理人チャネル(Agency Channel)です。日本における第一生命のコアチャネルでもある「営業職員チャネル」に相当するものであり、第一生命が非常に強いノウハウを有しています。このチャネルの拡大に向けた取組みを推進することで、安定的な収入保険料を確保し、収益力の向上を目指しています。
インドで生命保険事業を開業した初の日系生命保険会社である同社は、合弁パートナーである現地大手国有銀行2行を通じた保険販売チャネルに加え、個人代理人チャネル増強を推進し、成長を実現してきました。